11月21日(金)〜30日(日)に開催された「萩コミニティ映画祭」の記念レセプションをレポート!
日時:2008年11月22日(土)
場所:萩ツインシネマ・好日館
萩ツインシネマオフィシャルサイト
http://www.haginet.ne.jp/users/twincinema39/
映画の上映劇場となった、萩ツイシネマは「NPO法人萩コミュニティシネマ」として興行収入、約500人から成るツインシネマを支える会の会員からの会費、一般市民からの寄付金等で運営されていて、スタッフはほとんど全員が「萩から映画の灯火を消すな」を合言葉に集まった無償のボランティアの方々です。
映画館を一歩入ると、温かな空気が流れ、シネコンにはない、古き良き時代の雰囲気が映画ファンにはたまらない劇場です。
この日、映画「チルソクの夏」の上映後、佐々部清監督と主演の水谷妃里さんが舞台挨拶をされ、さらに、映画「三本木農業高校、馬術部」の上映後には佐々部清監督による作品解説がありました。監督の解説を一部ご紹介します。
- 盲目の馬、コスモをメインにするのではなく、あくまでもコスモに関わる、高校生や先生を撮りたかった。
- 2時間の大きなウソ物語を語るためには、小さな真実を重ねなければいけないという思いがあったので、
乗馬のシーンも、一切スタントを使わなかった。馬に乗れるだけでなく、障害も飛べるようになるため、約5か月練習をして、撮影に望んだ。
また、馬の世話もできなければ、リアルさがなくなってしまうので、2週間合宿をして、本当の馬術部員たちと一緒に、馬の世話をし、食堂で一緒に御飯も食べた。とにかく、俳優や馬の顔のアップを撮ることで逃げたくはなかった。
- 主演の長渕文音さんは、目力が強く、背筋をピンと伸ばし、初めて会った時も目を見て話す様を見て「彼女でやる!」と腹をくくった。
- この映画で、菊池香苗という一人の女の子(高校生)が成長していく姿と、長渕文音という、全く演技をしたことがない素人の女の子が女優として成長していく姿が撮れた。最後のホワイトボードに後輩の名前を書くとき、1年かけて女優の顔になった文音さんの演技を見ていると、涙が止まらず「カット!」がかけれなかった。
- 出産のシーンは、いつ生まれるかわかなかったので、誰が出産シーンに立ち会えなくてもいいように、何パターンも考えリハーサルをしていた。(監督が大学病院の先生に扮して出演するパターンも考えていた)
- 卒業式のシーンは当初は予定になかった。三本木農業高校の生徒に「旅立ちの日に」を合唱してもらったのを音だけ流す予定だったが、あまりにも素晴らしく、スタッフが涙が止まらなくなるほどだった。タイトルは映画に全面協力してくれた学校への恩返し。
レセプション終了後は、監督がパンフレットにサインをし、一人ひとりに握手されていました。
また、18時30分からは、会場を好日館に移し「映画を語るショットバー」と題し、ナビゲート・バーテンダーに崔美由紀さん、ゲストに佐々部清監督、女優 水谷妃里さん、萩ツインシネマ理事長の高尾一壽さんを迎えてトークショーが行われました。